「それ、日本語で言ってくれ」と心の中で叫んだことがある人へ

会議中、上司が突然こう言い放った。

「今回のプロジェクトのKPIを踏まえて、ステークホルダーへのレポーティングのアジェンダをFIXしてください」

……何を言っているんだ。

分かる。分かりますよ。「KPI」も「ステークホルダー」も「アジェンダ」も「FIX」も、なんとなく聞いたことはある。でも なんとなく なんです。自信を持って説明しろと言われたら、ちょっと怪しい。

かといって会議中に「すみません、KPIって何ですか?」と聞くのは勇気がいる。新人ならまだしも、3年目以上になると 「今さら聞けない」 空気がある。

そんなとき、AIにこっそり聞けば 3秒で解決 します。

カタカナ語がどんどん増えている問題

最近の職場はカタカナ語が本当に多いですよね。

  • アジェンダを共有します」(議題のことらしい)
  • エビデンスはありますか?」(証拠?根拠?)
  • リスケでお願いします」(予定変更ね)
  • コンセンサスを取ってから進めて」(合意?)
  • バッファを見ておいてください」(余裕って意味?)

日本語で言えばいいのに……と思いつつ、自分も使わないと話についていけない場面が増えてきます。

問題は、同じカタカナ語でも職場によって微妙にニュアンスが違う こと。「エビデンス」が「数字のデータ」を指す職場もあれば、「メールのやり取りの記録」を指す職場もある。ネットで検索しても、一般的な意味しか出てこなくて「で、うちの会社ではどういう意味?」がわからない。

ここでAIが役に立ちます。

使い方1:「小学生にもわかるように」説明してもらう

まずは一番シンプルな方法。わからない言葉をそのままAIに聞きます。

プロンプト例: 「ステークホルダー」という言葉をビジネスの場面で使う場合、小学生にもわかるように説明してください。具体的な例も出してください。

「小学生にもわかるように」がポイントです。普通に聞くと「利害関係者のことです」みたいな辞書的な回答が返ってきて、結局ピンとこない。 この一言を付け加えるだけで、AIの回答がガラッと変わります。

たとえばこんな回答が返ってきます。

ステークホルダーとは、「その仕事に関係しているすべての人」のことです。

たとえば、学校の文化祭で劇をやるとしましょう。ステークホルダーは「劇に関係するすべての人」です。

  • 出演する生徒
  • 観に来る保護者
  • 許可を出す先生
  • 衣装を貸してくれるお店

会社でも同じで、「この仕事がうまくいくかどうかに関心がある人全員」をまとめてステークホルダーと呼びます。お客さん、上司、他の部署の人、取引先などですね。

これなら一発で理解できますよね。

使い方2:「会議で出てきた文章」をそのままAIに渡す

会議中にメモした内容がカタカナ語だらけで意味不明……というとき。 文章ごとAIに渡して「翻訳」してもらう のが早いです。

プロンプト例: 以下の文章を、カタカナ語を使わずに日本語に言い換えてください。意味が変わらないようにしてください。

「今期のKPIに対するギャップを分析して、ボトルネックを特定したうえで、アクションプランをネクストステップとしてアジェンダに載せてください」

AIの回答:

「今期の目標との差を分析して、どこでつまずいているかを特定したうえで、次にやることの計画を会議の議題に入れてください」

横に並べて読むと「あぁ、そういうことね」と一瞬で理解できます。 しかも、この「言い換え版」を自分のメモとして残しておけば、後から見返したときにも困りません。

使い方3:「似た言葉の違い」を整理してもらう

カタカナ語で困るのが、似たような言葉がたくさんあって区別がつかないパターン。

プロンプト例: 以下の言葉の違いを、事務職にもわかるように表で整理してください。それぞれ職場での使用例もつけてください。

タスク、プロジェクト、アサイン、イシュー、マイルストーン

AIが表で整理してくれるとこんな感じになります。

用語ざっくり言うと職場での使用例
タスクやること1つ1つ「このタスク、今日中にお願い」
プロジェクト大きな仕事のかたまり「新システム導入プロジェクト」
アサイン担当を決める「田中さんにアサインしました」
イシュー問題・課題「このイシュー、誰が対応する?」
マイルストーン中間の区切り・節目「来月末がマイルストーンです」

こうやって 一覧で見比べると、頭の中がスッキリ整理されます。 これを自分用のメモに保存しておけば、次に聞いたときに「あ、あれね」と反応できるようになります。

使い方4:自分が使うときの「例文」を作ってもらう

意味がわかっても、自分で使うとなると不安という人も多いはず。そんなときはAIに例文を作ってもらいましょう。

プロンプト例: 事務職がメールや会議で自然に使える「コンセンサス」の例文を3つ作ってください。間違った使い方の例も1つ教えてください。

正しい使い方と一緒に「間違った使い方」も聞くのがコツです。「こう使うとおかしい」がわかると、自信を持って使えるようになります。

  • ○「各部署のコンセンサスを得てから進めます」(各部署の合意を取ってから、の意味)
  • ○「まずチーム内でコンセンサスを取りましょう」
  • ○「コンセンサスが得られたので、発注に進みます」
  • ✕「コンセンサスを提出してください」(合意は「提出」するものではないので不自然)

会議中にこっそり使うコツ

「でも会議中にスマホでAIに聞くのはバレそう……」と思いますよね。いくつかコツがあります。

パソコンの別タブで聞く

オンライン会議なら、画面の端にAIチャットを開いておけばOKです。わからない言葉が出てきたら さっとコピペして聞く。 議事録を取っているふりにも見えるので自然です。

会議後にまとめて聞く

リアルタイムが難しければ、会議中はわからなかった言葉をメモしておき、終わった後にまとめてAIに質問。5分で「もやもや」が全部解消できます。

自分専用の「カタカナ語辞書」を育てる

AIに聞いた結果をメモアプリやExcelにどんどん追加していけば、自分だけのカタカナ語辞書が完成します。同じ言葉を二度聞かなくて済むし、後輩に聞かれたときにもサッと教えられます。

ChatGPT・Claude・Copilotの使い分け

カタカナ語の調べ物に関しては、正直 どのAIでも十分に使えます。 強いて言えば、

  • ChatGPT:回答が端的でサクッとわかる。スマホアプリで会議中にこっそり聞くならこれ
  • Claude:説明が丁寧で背景まで教えてくれる。じっくり理解したいならこれ
  • Copilot:Teamsのチャット中にそのまま聞ける。Microsoft 365を使っている職場なら便利

どれか1つ使い慣れたものがあれば、それで十分です。

注意点:意味を知った上で「使いすぎない」

カタカナ語の意味がわかるようになると、今度は自分も使いたくなります。でも、相手によっては「何言ってるか分からない」と思われることも。

特にお客さま対応や、社内でも別部署の人とやり取りするときは、カタカナ語を使わず日本語で伝えたほうが親切な場面が多いです。

「意味を知っている上であえて日本語で話す」ができると、それは立派なコミュニケーション力です。

まとめ

  • 会議中のカタカナ語がわからないときは、AIにこっそり聞けば3秒で解決
  • 「小学生にもわかるように」と付け加えるだけで回答がわかりやすくなる
  • 文章ごと渡して「日本語に言い換えて」と頼むのも効果的
  • 似た言葉の違いは 表で整理してもらう とスッキリする
  • 自分用の「カタカナ語辞書」を育てていくのがおすすめ
  • 意味を知った上で「日本語で言い換えられる」のが本当の理解