「ちょっといいですか?」が怖い問題

仕事をしていると、上司や先輩に相談したい場面ってたくさんありますよね。

「この進め方で合ってるかな?」「どっちの案がいいんだろう?」——そんなとき、声をかけたいけどうまく説明できる自信がない。結局モヤモヤしたまま時間だけが過ぎてしまう…。

これ、事務職あるあるだと思います。

実はこの「相談前のモヤモヤ」を整理するのに、AIがとても役立つんです。今回は、相談の前にAIとちょっとやり取りするだけで、伝えたいことがスッキリまとまる方法を紹介します。

なぜ相談がうまくいかないのか

相談がうまくいかない原因は、だいたいこの3つに絞られます。

  1. 何を聞きたいのか自分でもわかっていない
  2. 背景情報を詰め込みすぎて話が長くなる
  3. 相手にどうしてほしいのか(判断?アドバイス?承認?)が曖昧

つまり、「中身」ではなく「伝え方の構造」がぼんやりしているんですね。ここをAIに手伝ってもらいましょう。

実践!AIで相談内容を整理する3ステップ

ステップ1:まずモヤモヤをそのまま書き出す

最初のポイントは、きれいに書こうとしないことです。ChatGPTやClaudeなどのAIチャットに、こんなふうに話しかけてみてください。

プロンプト例: 「今こういう状況で困ってます。A案とB案があって、A案のほうがラクだけどちょっと不安で、B案は手間がかかるけど確実な気がして。上司に相談したいけど、何から話せばいいかわからない。整理を手伝って。」

ポイントは「整理を手伝って」と一言添えること。AIが「あなたの相談の要点はこうですか?」と構造化してくれます。

ステップ2:「相手に何をしてほしいか」を明確にする

AIが整理してくれた内容を見たら、次にこう聞いてみましょう。

プロンプト例: 「この相談で、上司に求めているのは判断・アドバイス・承認のどれだと思う?1つ選んで理由も教えて。」

これがとても大事です。相談される側が一番困るのは、**「で、私に何をしてほしいの?」**がわからないとき。AIと会話することで、自分でも気づいていなかった「本当に聞きたいこと」が見えてきます。

ステップ3:30秒で伝わる相談フレーズにまとめる

最後に、実際に声をかけるときのセリフをAIに作ってもらいます。

プロンプト例: 「今の内容を、上司に30秒で伝えられるように『状況→困っていること→相談したいこと』の順番でまとめて。話し言葉でお願い。」

AIが出してくれた文を読み上げてみて、しっくりきたらそのまま使えばOK。違和感があれば「もうちょっとカジュアルに」「もっと短く」と調整できます。

実際にやってみた例

たとえば、こんな場面を想像してみてください。

状況: 取引先から届いた請求書の金額が、見積もりと微妙に違う。差額は500円で、過去にも同じようなズレがあった気がする。

AIに相談前の整理を頼むと、こんなふうにまとまります。


相談フレーズ(AI作成):

「○○課長、請求書の件で1点ご相談です。△△社からの請求額が見積もりより500円高くて、過去にも似たケースがあった気がします。先方に確認してよいか、ご判断いただけますか?」


たった2〜3文ですが、状況・問題・お願いがきちんと入っていますよね。これなら忙しい上司の時間を取りすぎずに済みます。

さらに便利な使い方

慣れてきたら、こんな使い方もおすすめです。

  • 相談メールの下書き: 口頭ではなくメールやチャットで相談するとき、AIにまとめてもらった内容をそのまま下書きにできます
  • 相談後のメモ: 相談して決まったことをAIに「議事録風にまとめて」と頼めば、記録もバッチリ
  • 複数人への相談: 「Aさんには技術面、Bさんには予算面を聞きたい」など、相手別に相談内容を分けるのもAIが得意です

まとめ

「ちょっといいですか?」の一言が怖くなくなるだけで、仕事のスピードはぐんと上がります。

やることはシンプルです。

  1. モヤモヤをAIにそのまま書き出す
  2. 「相手に何をしてほしいか」をAIと一緒に確認する
  3. 30秒で伝わるフレーズにまとめてもらう

AIは完璧な答えをくれる道具ではなく、自分の考えを映す鏡のようなもの。相談前のたった3分で、伝わり方がまるで変わりますよ。

明日の「ちょっといいですか?」から、ぜひ試してみてください。