毎月やってくる「社内報の締め切り」がつらい
総務や広報の担当になると、避けて通れないのが社内報やニュースレターの原稿作成。
「今月のトピック何にしよう」「書き出しが思いつかない」「読んでもらえる文章ってどう書くの」——毎月この悩みがループする。本業の事務作業の合間にやるから、気づけば締め切り前日に慌てて書くのが恒例行事になっていた。
正直に言うと、社内報の原稿に毎回2〜3時間かかっていた。
なぜ社内報は書くのが大変なのか
社内報が大変な理由は、実は「文章を書く」こと自体ではない。
- ネタ探しが一番つらい。毎月新鮮な話題を見つけるのは大変
- 構成を考えるのに時間がかかる。何から書き始めればいいかわからない
- 読みやすいトーンにするのが難しい。堅すぎるとスルーされ、軽すぎると怒られる
つまり、「書き始めるまで」と「整えるところ」に時間を食われている。これはまさにAIが得意なゾーンだった。
やり方:3ステップで原稿を完成させる
ステップ1:ネタ出しをAIに相談する
まず、AIチャットにこう聞く。
「社内報の記事ネタを10個提案してください。読者は一般社員で、200人規模のメーカーです。4月号なので季節感のあるものも入れてください。」
ポイントは会社の規模・業種・時期を伝えること。これだけで、具体的で使えるネタがずらっと出てくる。
出てきたリストから「これいいな」と思うものを1〜2個ピックアップするだけ。ゼロから考えるのと、リストから選ぶのでは、かかる時間がまったく違う。
ステップ2:構成と下書きを一気に作る
ネタが決まったら、次はこう頼む。
「社内報の記事を書いてください。テーマ:新入社員歓迎のコツ。800文字程度。親しみやすいトーンで、見出しをつけて読みやすく。最後に『編集部より一言』を入れてください。」
AIは構成を自動で考えて、見出し付きの原稿を出してくれる。これをベースに自分の言葉に直していけば、ゼロから書くよりはるかに速い。
ステップ3:トーンを調整する
下書きが出てきたら、必要に応じてこう頼む。
- 「もう少しカジュアルにしてください」
- 「冒頭にクイズを入れて興味を引きたいです」
- 「数字やデータを入れて説得力を出してください」
2〜3回やり取りするだけで、ほぼ完成形になる。
ChatGPT・Claude・Copilot で比較してみた
社内報「新年度の目標設定のコツ」というテーマで、3つのAIに同じ依頼をしてみた。
ChatGPTの原稿
- ネタ出しの量が多い。10個頼むと12〜15個出てくることも
- 構成がテンプレート的でわかりやすい
- やや「いかにもAIが書いた感」が出やすい
- 見出しの付け方が上手で、スキャンしやすい記事になる
Claudeの原稿
- 文章のトーンが自然で、人が書いたように読める
- 「社員に寄り添う」ような温かみのある表現が得意
- 社内報のような「読んでもらう文章」との相性が良い
- 少し長くなりがちなので、文字数指定は必須
Copilot(Microsoft 365)の原稿
- WordやOutlookの中で使えるので、原稿をそのまま編集できる
- 社内の過去資料を参照できる環境なら、文脈を活かした提案が出る
- 品質はChatGPTに近い
- 社内ツールがMicrosoft中心の会社なら一番手軽
比較まとめ
| 観点 | ChatGPT | Claude | Copilot |
|---|---|---|---|
| ネタ出し力 | 量が多い | 質が高い | 普通 |
| 文章の自然さ | やや定型的 | 自然で温かい | やや定型的 |
| 社内報との相性 | 良い | とても良い | 良い |
| 手軽さ | ブラウザで開く | ブラウザで開く | Office内で完結 |
| おすすめの人 | ネタをたくさん出したい人 | 読まれる文章にこだわりたい人 | Microsoft 365ユーザー |
どれを選べばいいの?
迷ったらこの基準でOK。
- ネタ出し・ブレスト重視 → ChatGPT(アイデアの量で勝負)
- 原稿の完成度重視 → Claude(トーンが自然で手直しが少ない)
- Word で完結させたい → Copilot(ツール間の移動がゼロ)
私は最近、ネタ出しはChatGPTで広げて、本文の下書きはClaudeで仕上げるという合わせ技に落ち着いた。
注意点
AIで社内報を書くとき、気をつけたいことが3つある。
1. 社内の固有情報は自分で入れる。 AIは「先月の売上」や「○○さんの異動」といった社内事情を知らない。下書きの骨組みはAIに任せて、具体的なエピソードや数字は自分で追加しよう。
2. 最終チェックは必ず人の目で。 事実と異なる内容や、社内の雰囲気に合わない表現がないか、公開前に一読する。特に人名や部署名は要確認。
3. 「AIで書きました」と正直に言うかは会社次第。 最近は「AI活用しています」とオープンにする会社も増えている。社内報なら「編集部はAIも活用しながら制作しています」と一言添えるのもアリ。
まとめ
- 社内報の原稿はネタ出し→構成→下書きをAIに任せると30分で終わる
- 「ゼロから考える」を「リストから選ぶ」に変えるだけで劇的にラクになる
- 原稿の自然さ重視ならClaude、ネタ出し量ならChatGPT、Office派ならCopilot
- 固有情報の追加と最終チェックは必ず自分で
- 「毎月の締め切りが怖い」がなくなるだけで、仕事のストレスがひとつ減る