はじめに:プレゼンの「練習」ってどうしてますか?

社内プレゼン、資料を作るところまでは頑張れる。でも問題はその先。

「練習する相手がいない」 んですよね。

同僚に「ちょっと聞いてくれない?」とお願いするのも気が引けるし、一人でブツブツ練習しても「これ、ちゃんと伝わってるのかな……」という不安は消えない。結局ぶっつけ本番になって、緊張でグダグダ——そんな経験、ありませんか?

わたしも事務職として年に数回、チーム向けの報告プレゼンを任されるのですが、毎回「練習不足」が悩みでした。そこで今回、AIにリハーサル相手になってもらうことを試してみたら、これが思った以上に良かったので紹介します。

ステップ1:まずAIに「聞き手役」をお願いする

最初にやることはシンプル。AIに「あなたはプレゼンの聞き手です」と役割を伝えるだけです。

プロンプト例: これから社内プレゼンのリハーサルをしたいです。あなたは聞き手役になってください。わたしがプレゼンの内容を話すので、以下の観点でフィードバックをお願いします。 ・話の流れがわかりやすいか ・説明が長すぎる部分はないか ・聞いていて退屈に感じる箇所はあるか ・改善のアドバイスがあれば教えて

このプロンプトを送ってから、自分のプレゼン原稿やスライドの内容をそのまま貼り付ければOKです。

AIは「2ページ目の説明が少し専門的で、聞き手の前提知識がないと伝わりにくいかもしれません」「結論を先に言ったほうがインパクトがあります」など、かなり具体的なフィードバックをくれます。

人に聞いてもらうと「うん、いいんじゃない?」で終わりがちですが、AIは遠慮なく指摘してくれるのがありがたいポイントです。

ステップ2:想定質問をAIに出してもらう

プレゼンで一番怖いのって、質疑応答の時間じゃないですか?

「何か質問ありますか?」の後にシーンとなるのも怖いし、想定外の質問が飛んできてパニックになるのも怖い。

そこで、AIにこう聞いてみます。

プロンプト例: 以下のプレゼン内容を聞いた人が、質疑応答で聞きそうな質問を5つ考えてください。意地悪な質問も1つ混ぜてください。 (プレゼン内容を貼り付け)

すると、「予算の根拠は?」「他の部署への影響は検討しましたか?」「スケジュールが遅れた場合のリカバリー案は?」といったリアルな質問が出てきます。

「意地悪な質問も混ぜて」と伝えるのがコツです。実際のプレゼンでは、部長や先輩から鋭いツッコミが飛んでくることがありますよね。事前に練習しておくだけで、本番の安心感がまるで違います。

さらに、出してもらった質問に対して「この質問にはどう回答するのが良いですか?」と聞けば、模範回答まで作ってくれるので、回答の練習もセットでできます。

ステップ3:時間配分をチェックしてもらう

プレゼンでありがちな失敗が「時間オーバー」。10分の持ち時間なのに、気づいたら15分しゃべっていた……ということ、ありますよね。

AIに原稿を渡して、こう聞いてみましょう。

プロンプト例: 以下の原稿を普通のスピードで読み上げた場合、だいたい何分くらいかかりますか?持ち時間は10分です。長すぎる場合は、どこを削れるか提案してください。

日本語のプレゼンは1分あたり約300文字が目安と言われています。AIはこの基準で概算してくれるので、「全体で約14分。スライド3〜4の事例紹介を1つに絞れば10分に収まります」といった具体的なアドバイスがもらえます。

スライドの枚数が多くて「どこを削ろう?」と迷っているときに、第三者の視点で優先順位をつけてもらえるのは本当に助かります。

実際にやってみた結果

先月、チーム内で業務改善の提案プレゼン(持ち時間15分)を任されたとき、この方法で3回リハーサルしてから本番に臨みました。

  • 1回目:原稿をAIに見せてフィードバックをもらい、構成を修正
  • 2回目:想定質問を出してもらい、回答を準備
  • 3回目:時間配分を確認して、長い部分をカット

本番では、いつもより落ち着いて話せたし、質疑応答でも「あ、これ練習した質問だ」という場面が2回もありました。終わった後、上司から 「今日の説明、すごくわかりやすかったよ」 と言ってもらえて、正直うれしかったです。

全部あわせても準備にかかった時間は30分ほど。同僚の時間をもらう必要もなく、自分のペースで好きな時間にできるのが最高でした。

まとめ:AIは「遠慮なくダメ出ししてくれる優しい先輩」

プレゼンの練習って、一人だとどうしても甘くなるし、人にお願いするのはハードルが高い。AIはその中間を埋めてくれる存在です。

  • フィードバックが具体的(「いいんじゃない?」で終わらない)
  • 何度やり直しても嫌な顔をしない
  • 深夜でも早朝でも付き合ってくれる

プレゼンが苦手な人ほど、ぜひ一度試してみてください。「準備した」という事実が、本番の自信につながりますよ。