「あの件、どうなりました?」が書けない問題

仕事をしていると避けて通れないのが 催促メール

見積もりの返事が来ない。提出期限を過ぎた書類が届かない。確認をお願いしたのに既読スルーっぽい。──こういう場面、誰でも経験ありますよね。

困るのは、催促したい気持ちと、相手の機嫌を損ねたくない気持ちが同時に存在すること。強く書きすぎると関係がギクシャクするし、やわらかくしすぎると「で、何が言いたいの?」となる。

私も以前、取引先への催促メールを書くのに1時間以上かかったことがあります。書いては消し、書いては消し、最終的に「念のため確認ですが」を3回くらい使った弱気メールを送って、結局スルーされました。

そこで、AIに相談してみたら 「角が立たないのにちゃんと伝わる」絶妙な文面 があっという間にできたので、そのコツを紹介します。

なぜ催促メールは難しいのか

催促メールが難しい理由、整理するとこんな感じです。

  • トーンの調整が繊細:「お忙しいところ恐れ入りますが」だけでは弱い。でも「至急ご対応ください」は強すぎる
  • 相手の事情が分からない:忘れているのか、忙しいのか、意図的に保留しているのか
  • 催促の回数で難易度が変わる:1回目と3回目では書き方がまるで違う
  • 自分の立場との兼ね合い:上司宛て、同僚宛て、取引先宛てで正解が変わる

つまり、変数が多すぎて正解が1つじゃない。だからこそAIに壁打ちするのが効くんです。

実際にやってみた:3つの場面別プロンプト

場面1:取引先への見積もり催促(1回目)

まずは一番よくあるパターン。先週お願いした見積もりが届かない、というケース。

プロンプト例:

以下の状況で、催促メールの文面を作ってください。

- 相手:取引先の担当者(佐藤さん)
- 内容:3月27日に依頼した見積書がまだ届いていない
- 期限:4月4日までに届けば間に合う
- トーン:角を立てず、でも期限はしっかり伝える
- 催促回数:1回目
- 補足:今後も良い関係を続けたい相手

AIが出してくれた文面のポイントは3つありました。

  1. 冒頭で「行き違いかもしれませんが」と逃げ道を用意 している
  2. 期限を具体的に書いて「なぜ急ぐか」の理由も添えて いる
  3. 末尾が「ご不明点があればお気軽に」で終わる ので、圧迫感がない

自分で書くと「お忙しいところ恐れ入りますが……」とひたすら恐縮するだけになりがちですが、AIは 恐縮しつつもちゃんと要件を伝えるバランス を取ってくれます。

場面2:社内の同僚へのやんわり催促

次は社内向け。共有フォルダにアップしてもらうはずの資料が来ない、というパターン。

プロンプト例:

社内の同僚への催促メールを書いてください。

- 相手:同じ部署の田中さん(同期)
- 内容:会議資料を共有フォルダにアップする約束だったが、まだ上がっていない
- 期限:明日の午前中の会議で使う
- トーン:カジュアルだけど急ぎなのは伝えたい
- 催促回数:1回目

社内の同僚向けなので、AIもカジュアル寄りに書いてくれます。「もしアップ済みでしたら私が見つけられていないだけかもなので、場所を教えてもらえると助かります!」みたいな一文を入れてくれたのが上手いなと思いました。相手のミスを指摘せず、自分が見落としている可能性を示す──この気遣い、自分ではなかなか出てこない。

場面3:2回目以降の催促(ちょっと強めに)

一番気まずいのがこれ。1回目の催促を送ったのに反応がないケース。

プロンプト例:

2回目の催促メールを書いてください。

- 相手:取引先の担当者(佐藤さん)
- 経緯:3月27日に見積もり依頼→3月31日に1回目の催促済み→返信なし
- 期限:4月4日(社内稟議の締め切り)
- トーン:丁寧だが、期限厳守を明確に伝える
- 補足:最悪の場合、別の業者に切り替える可能性もある

2回目になると、AIも少しだけトーンを変えてきます。「社内の都合上、○日までにいただけない場合は別途検討が必要になる可能性がございます」 という一文を自然に入れてくれて、これが絶妙。脅しではないけど、「こっちも困ってますよ」がちゃんと伝わります。

AIに催促メールを頼むときの3つのコツ

いろいろ試して分かった、うまくいくポイントをまとめます。

コツ1:「催促回数」を必ず伝える

1回目と3回目では文面の温度が全然違います。何回目の催促かを伝えないと、AIは無難な1回目トーンで書いてしまいます。

コツ2:「なぜ急ぐか」の理由を添える

「4月4日までに必要」だけでなく「社内稟議の締め切りがあるため」と理由を書くと、AIが文面にもその理由を自然に織り込んでくれます。相手にとっても「ああ、だから急いでるのか」と納得感が生まれるので、催促の角が取れます。

コツ3:相手との関係性を伝える

上司、同僚、取引先、初対面──関係性によって敬語レベルやトーンが変わります。「今後も長く付き合いたい相手」「社内の後輩」など、一言添えるだけでAIの出す文面がぐっと的確になります。

よくある催促フレーズ、AIならこう言い換える

自分で書くとワンパターンになりがちな催促フレーズ。AIに頼むといろんなバリエーションを出してくれます。

よくある表現AIの言い換え例
お忙しいところすみませんご多用のところ恐れ入りますが
まだでしょうか?進捗はいかがでしょうか
早めにお願いします○日までにいただけますと幸いです
催促して申し訳ありません重ねてのご連絡となり恐縮ですが
困っています社内調整の都合上、お力添えいただけますと助かります

こういう語彙のストックが瞬時に出てくるのが、AIをビジネスメールに使う最大のメリットだと思います。

注意点:送る前に必ずやること

AIが書いた催促メールをそのまま送るのはおすすめしません。以下の3点だけチェックしましょう。

  1. 事実関係の確認:日付、金額、依頼内容に間違いがないか
  2. トーンの最終調整:自分の言葉づかいと大きくズレていないか(普段「お世話になっております」を使わない社風なのにAIが入れていたら削除する、など)
  3. 相手の名前・敬称:AIが「様」と「さん」を間違えることがあるので確認

特に事実関係は絶対にダブルチェックしてください。AIは日付を間違えることがあります。

まとめ

催促メールは、書く内容自体はシンプルなのに トーン調整に時間がかかる のが厄介なところ。AIに相談すると、自分では思いつかなかった気遣いフレーズや言い回しが出てきて、結果的に 相手も自分も気持ちよくやり取りできる文面 になります。

「催促=気まずい」から「催促=AIと一緒にサクッと」へ。ぜひ試してみてください。