「就業規則、読んだことありますか?」と聞かれてドキッとした

正直に言います。私、就業規則をちゃんと読んだことがありませんでした。

入社時にざっと目を通した気はするけど、あの独特の硬い文章を見た瞬間に眠くなって……。「まあ、何かあったら総務に聞けばいいか」と思ってそのままにしていました。

ところが先日、後輩から「慶弔休暇って何日もらえるんですか?」と聞かれて答えられず、慌てて就業規則を開いたんです。

そこに書かれていたのがこれ。

第○条 従業員が次の各号に該当する場合は、申請により次の日数の特別休暇を付与する。ただし、第3号および第4号については、当該事由の発生した日から起算して連続する暦日とし、中断は認めない。

……何を言っているのかわからない。

「起算して連続する暦日」? 「中断は認めない」? 結局何日休めるの?

AIに「やさしい言葉で説明して」と頼んでみた

そこで思いついたのが、AIに就業規則を読んでもらうこと。

ChatGPTに就業規則の該当部分を貼り付けて、こう聞きました。

プロンプト例:

以下は当社の就業規則の一部です。事務職の私にもわかるように、
やさしい言葉で内容を説明してください。
特に「何日休めるのか」「いつまでに申請が必要か」を
はっきり教えてください。

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(ここに就業規則の文章を貼り付け)

すると、AIがこんなふうに返してくれました。

ざっくり言うと:

  • 結婚したとき → 5日間お休みできます
  • 家族が亡くなったとき → 続柄によって1〜5日間お休みできます
  • 「連続する暦日」とは、土日も含めて連続で休むということです。途中で出勤して残りを後日取る、ということはできません
  • 申請は事前に上長へ。急な場合は事後でもOKですが、なるべく早めに。

めちゃくちゃわかりやすい。 5分かけて読んでも理解できなかった条文が、10秒で腹落ちしました。

こんな場面でも使える!社内規程×AIの活用パターン

就業規則以外にも、社内のルール文書をAIに読み解いてもらう場面はたくさんあります。

1. 経費精算ルールの確認

「タクシー代はどこまでOK?」「接待の上限金額は?」——経費規程って細かい条件分岐が多くて読むのがつらいですよね。

以下の経費精算規程を読んで、「タクシー利用が認められる条件」を
箇条書きで簡潔にまとめてください。

2. 情報セキュリティポリシーの理解

「個人のUSBメモリって使っていいんだっけ?」「テレワーク中の画面共有のルールは?」

以下の情報セキュリティポリシーについて、一般社員が日常業務で
気をつけるべきポイントだけを5つ以内で抜き出してください。

3. 異動・転勤に関する規程

「引っ越し費用は会社負担?」「赴任手当はいくら?」

以下の転勤規程から、転勤が決まった社員がやるべき手続きを
時系列で整理してください。

プロンプトのコツ3つ

AIに社内規程を読んでもらうとき、ちょっとした工夫で回答の質がグンと上がります。

① 「誰向けか」を伝える

「新入社員にもわかるように」「法務の知識がない人向けに」と一言添えるだけで、説明のレベルが変わります。

② 「何を知りたいか」を具体的に書く

「この規程を説明して」だとざっくりしすぎます。「育児休業の取得条件と申請期限を教えて」のように、ピンポイントで聞くのがコツ。

③ 表や箇条書きをリクエストする

「表形式でまとめて」「箇条書きで」と指定すると、情報が整理されて一目で把握できます。

注意点:AIの回答を鵜呑みにしないで!

ここで大事な注意点。**AIの回答はあくまで"読解の補助"**です。

AIは就業規則の文面を読んで一般的な解釈を返してくれますが、会社独自の運用ルールや最新の改定内容までは知りません。

  • 重要な判断(休職・退職・懲戒に関わること)は、必ず総務や人事に確認する
  • AIの要約を参考にして「こういう理解で合っていますか?」と聞くのが安全
  • 社外秘の規程をAIに貼り付ける場合は、会社の情報セキュリティポリシーを確認する

AIはあくまで「難しい文章をわかりやすく翻訳してくれるアシスタント」。最終確認は人間がやる、という意識を忘れずに。

まとめ:規程を読むストレスが消えた

AIに社内規程を読み解いてもらうようになって、こんな変化がありました。

  • 就業規則を開くハードルが下がった(怖くなくなった)
  • 後輩からの質問にすぐ答えられるようになった
  • **「ちゃんとルールを知っている人」**として頼りにされるようになった

今まで「読んでもわからないから放置」していた社内規程が、AIという通訳を挟むだけでこんなに身近になるとは。

難しい言葉に出会うたびに総務に電話していた過去の自分に教えてあげたい。**「AIに聞けば10秒だよ」**って。

まずは、自分の会社の就業規則で試してみてください。きっと「え、こんなルールあったの!?」という発見がありますよ。