自己評価シーズン、憂うつじゃないですか?
半期に一度やってくる人事評価。上司との面談よりも先に立ちはだかるのが、あの自己評価コメント欄です。
「何を書けばいいか分からない」「自分で自分を褒めるのが気まずい」「かといって謙遜しすぎると損する気がする」──事務職あるあるですよね。私も毎回、空白の入力欄を30分くらい眺めてからようやくキーボードに手を置く、という状態でした。
そこで試してみたのが、AIに壁打ち相手になってもらう方法です。自分で書く前に、AIと会話しながら材料を整理して下書きを作る。これがびっくりするくらいスムーズだったので、やり方を共有します。
ステップ1:まず「やったこと」を箇条書きでAIに渡す
最初から綺麗な文章を書こうとするから手が止まるんですよね。まずは思いつくまま、箇条書きでOKです。
プロンプト例:
以下は私がこの半期にやった業務です。人事評価の自己評価コメント(200字程度)を書くための材料として整理してください。
・請求書処理を月100件対応した ・新しい経費精算システムの導入でマニュアルを作った ・後輩に請求書業務を教えた ・部内の備品発注を一人で担当した
これだけで、AIが「定量的な実績」「改善・工夫」「チームへの貢献」などカテゴリ別に整理してくれます。ちなみに、普段から日報をAIで整理しておくと、この「やったこと」の箇条書きがすぐに揃うので、半期末に慌てて記憶をたどらずに済みます。
ステップ2:「ちょうどいい温度感」の下書きを作ってもらう
整理された材料をもとに、AIに下書きを頼みます。ここでのコツはトーンを指定することです。
プロンプト例:
この材料をもとに、自己評価コメントの下書きを作ってください。条件は以下です。 ・200〜300字程度 ・事実ベースで、盛りすぎない ・ただし謙遜しすぎず、貢献した部分はしっかり伝える ・堅すぎないビジネス文体
ChatGPTもClaudeも、このくらい具体的に指示すれば、かなり「ちょうどいい」文章を出してくれます。
ステップ3:自分の言葉に直す(ここが一番大事)
AIが出してきた下書きは、あくまでたたき台です。そのまま提出するのはおすすめしません。理由は2つ。
- 自分の言葉じゃないとバレる──最近は上司もAIを使っているので、AI特有の言い回しに気づく人が増えています
- 面談で聞かれたとき答えられない──自己評価は面談の材料なので、自分の言葉で語れないと困ります
具体的には、以下のポイントを自分で調整しましょう。
- 数字や固有名詞が合っているか確認する(AIは雰囲気でそれっぽい数字を入れることがあります)
- 自分らしい言い回しに直す(「〜に注力しました」より「〜を頑張りました」の方が自分っぽいならそちらで)
- 来期の目標は自分の本音を入れる(ここだけは他人に書かせると薄っぺらくなります)
提出前に文面の丁寧さが気になるなら、敬語をAIでチェックして整えると、上司に読まれる文章としての印象がさらに良くなります。
ChatGPTとClaude、どっちがいい?
両方試した正直な感想です。
| 観点 | ChatGPT | Claude |
|---|---|---|
| 箇条書きの整理 | カテゴリ分けが上手い | 「これも実績では?」と気づきを指摘してくれる |
| 下書きの文体 | ややフォーマル寄り | 自然で柔らかめ |
| 盛りすぎ度 | たまにキラキラしすぎる | 比較的控えめ |
個人的には、材料整理はClaude、下書きはChatGPTで作って、最後に自分で混ぜるというハイブリッドが一番しっくり来ました。もちろんどちらか一方だけでも十分使えます。
やってはいけないこと
便利だからといって、以下はやめておきましょう。
- AIの出力をコピペで丸ごと提出──上でも書きましたが、バレます。そして信頼を失います
- 他人の評価コメントをAIに書かせる──上司が部下の評価をAIで書くのは、部下の立場からするとかなり悲しいです
- 機密情報をそのまま貼り付ける──社内の人事情報や給与データをAIに渡すのはNG。固有名詞や具体的な金額は伏せてから入力しましょう
よくある質問
Q. AIが作った自己評価コメントは、そのまま提出しても大丈夫ですか?
おすすめしません。AIが出す下書きはあくまでたたき台で、そのまま提出すると2つの問題があります。最近は上司もAIを使っているのでAI特有の言い回しに気づかれやすいこと、そして自己評価は面談の材料なので、自分の言葉で語れないと聞かれたときに困ることです。数字や固有名詞を確認し、自分らしい言い回しに直したうえで提出しましょう。
Q. AIにはどんな順番で頼めばうまくいきますか?
まず「この半期にやったこと」を箇条書きでそのまま渡すのがコツです。最初から綺麗な文章を書こうとすると手が止まるので、思いつくままでOKです。AIが定量的な実績や工夫、チームへの貢献などカテゴリ別に整理してくれるので、その材料をもとに「盛りすぎず謙遜しすぎず」といったトーンを指定して下書きを頼み、最後に自分の言葉に直す流れがスムーズでした。
Q. AIに渡してはいけない情報はありますか?
社内の人事情報や給与データといった機密情報を、そのまま貼り付けるのはNGです。固有名詞や具体的な金額は伏せてから入力しましょう。また、上司が部下の評価コメントをAIに丸ごと書かせるのは、部下の立場からするとかなり悲しいので避けたほうがよいと感じています。
まとめ:AIは「壁打ち相手」として最強
自己評価コメントの本質は、自分の仕事を振り返って言語化することです。AIはその言語化を手伝ってくれる壁打ち相手にすぎません。でも、その壁打ちがあるだけで、空白の入力欄を30分眺める時間がなくなります。
次の評価シーズンが来たら、まずはAIに「この半期やったこと」を箇条書きで投げるところから始めてみてください。きっと「あ、私けっこう頑張ってたじゃん」と気づけるはずです。
自己評価コメント以外にも、議事録や各種申請書などの書類仕事をAIで手早く仕上げる記事は、AI資料作成・議事録の完全ガイドにまとめています。