マウスを右クリックする毎日に、さよなら
正直に告白します。わたしが知っていたショートカットキーは Ctrl+C(コピー)と Ctrl+V(ペースト)だけ でした。
「名前を付けて保存」はメニューからポチポチ。セルの書式設定も右クリック。文字を太字にするのもツールバーをクリック。
それでも仕事は回っていたので、「まあ、これでいいか」と思っていました。
でもある日、隣の席の先輩が マウスにほとんど触らずにExcelをサクサク操作している のを見て衝撃を受けたんです。「え、何やってるんですか?」と聞いたら「ショートカットキーだよ」と一言。
調べようと思ってGoogle検索したら、「覚えるべきショートカットキー100選」みたいな記事が出てきて、そっと閉じました。 100個も覚えられない。
そこで思いついたのが、AIに「わたしの仕事に合ったやつだけ教えて」と聞くこと です。
AIに自分の業務を伝えて、必要なものだけ教えてもらう
ChatGPTやClaudeにこう聞いてみました。
プロンプト例:
わたしは事務職で、毎日こんな作業をしています。
- Excelで売上データの入力・集計
- Wordで報告書の作成
- メールの返信(Outlook)
- フォルダ内のファイル整理
この作業が速くなるショートカットキーを、よく使う順に10個だけ教えてください。Windows環境です。
ポイントは3つ。
- 自分の業務内容を具体的に伝える(「事務職です」だけだと一般的な回答になる)
- 数を絞る(「10個だけ」と指定すると本当に重要なものだけ出てくる)
- 環境を伝える(WindowsかMacかで操作が違う)
AIが教えてくれた「まず覚えるべき10個」
返ってきた回答がこちら(要約)。
| No. | キー | 動作 | 効く場面 |
|---|---|---|---|
| 1 | Ctrl+S | 上書き保存 | 全アプリ共通。こまめに保存する癖がつく |
| 2 | Ctrl+Z | 元に戻す | 操作ミスを一瞬で取り消し |
| 3 | Ctrl+F | 検索 | 長い資料から目的の文字を探すとき |
| 4 | Ctrl+H | 置換 | 「株式会社」→「(株)」を一括変更 |
| 5 | Ctrl+A | 全選択 | シート全体を選択して書式を揃える |
| 6 | Ctrl+Home | 先頭に戻る | 長いシートの先頭にワープ |
| 7 | Ctrl+End | 末尾に移動 | データの最終行にワープ |
| 8 | Alt+Tab | ウィンドウ切替 | ExcelとOutlookを行き来するとき |
| 9 | Ctrl+B | 太字 | 見出しを目立たせる |
| 10 | F2 | セル編集 | Excelでセルの中身を直接編集 |
「100個覚えてね」と言われたら無理ですが、10個なら1日1個ずつ覚えればいい と思えました。
さらに踏み込んだ聞き方
慣れてきたら、もっとピンポイントな質問ができます。
「この作業もっと速くならない?」
Excelで毎月、A列の日付でフィルターをかけて、合計をExcel画面の右下に表示される数字で確認しています。もっと速いやり方はありますか?
AIは「Ctrl+Shift+Lでフィルターを一発でON/OFFできます。合計確認はAlt+=で選択範囲の合計を即入力できます」と教えてくれました。
この 「自分の作業手順をそのまま伝えて改善案を聞く」 のが最強です。
「今やった操作、ショートカットある?」
Excelで行をコピーして、別の場所に挿入しました。これってショートカットでできますか?
答えは「コピー後に Ctrl+Shift+= で行の挿入ができます」。知らなかった……。
「ショートカットを練習する方法も教えて」
覚えたいけどすぐ忘れます。練習方法を教えてください。
AIの提案で特に良かったのは:
- 付箋にショートカットを3つだけ書いてモニターに貼る。 覚えたら次の3つに入れ替える
- 「今日はCtrl+Zの日」と決めて、意識的にその操作だけ使う。 1日1つに集中すると定着しやすい
- 右クリックする瞬間に「ショートカットあるかも」と一度立ち止まる。 その癖がつくと自然に移行できる
ChatGPT vs Claude:どちらが使いやすい?
| 観点 | ChatGPT | Claude |
|---|---|---|
| 回答のスタイル | 一覧形式でテンポよく | 理由や使い分けの説明が丁寧 |
| 応用提案 | 「さらにこれも便利」と次々提案 | 「この場面ではこっちの方が良い」と場面別に整理 |
| 初心者向き | 情報量は多いがやや圧倒されることも | 段階的に教えてくれるので取り組みやすい |
どちらでも問題なく使えます。 好みで選んでください。
1週間やってみた結果
実際に1日1〜2個ずつ覚えていったら、こんな変化がありました。
- Excelの入力作業が明らかに速くなった(特にCtrl+Zで「やり直し→再入力」の時間が激減)
- ウィンドウ切替のAlt+Tabが一番感動した(マウスでタスクバーをクリックしていた時間が消えた)
- 右クリックの回数が目に見えて減った
- 同僚に「最近パソコン速くない?」と言われた
大げさじゃなく、毎日の作業で 合計30分くらいは短縮 できた実感があります。
まとめ
- ショートカットキーは 「100個覚える」のではなく「自分に必要な10個」から始める
- AIに 自分の業務内容を伝えれば、最適なショートカットだけを選んでくれる
- 「この作業もっと速くならない?」とAIに聞くのが一番効率がいい
- 1日1個ずつ試せば、1〜2週間で定着する
マウスを右クリックするたびに「これ、ショートカットあるかな?」と思ったら、AIに聞いてみてください。聞くだけならタダですし、仕事が速くなると帰る時間も早くなります。