社内アンケートの集計、毎回しんどくないですか?

「社員満足度アンケートの結果、来週までにまとめといて」

この一言で、毎回げんなりする事務職の方、きっと多いはず。

選択式の集計はExcelでなんとかなる。問題は自由記述欄。50人分、100人分のバラバラな文章を読んで、傾向をまとめて、報告書にする。これが本当に大変なんです。

「似た意見をグループ分けして」「ポジティブとネガティブに分けて」「要点を箇条書きにして」——全部手作業でやってたら、丸一日かかることもありました。

今回は、この自由記述の集計・要約をAIに任せたら驚くほど楽になったという話です。

なぜ自由記述の集計は大変なのか

自由記述の集計が辛い理由は明確です。

  • 人によって書き方がバラバラ:同じ意見でも表現が違う
  • 分類の基準が曖昧:どこまでを同じカテゴリにするか迷う
  • 量が多いと読むだけで疲れる:集中力が切れてくると見落とす
  • まとめ方に正解がない:上司によって求めるフォーマットが違う

つまり、人間がやると時間がかかる上にブレやすい作業なんです。これ、まさにAIが得意な領域です。

実際にAIに投げてみた

今回は架空の「職場環境に関するアンケート」の自由記述30件分を用意して、AIに集計してもらいました。

使ったプロンプト

以下は社内アンケート(職場環境について)の自由記述回答30件です。
これを以下の手順で整理してください。

1. 回答を「ポジティブ」「ネガティブ」「要望・提案」の3カテゴリに分類
2. 各カテゴリ内で似た意見をグルーピングし、件数をカウント
3. 全体の傾向を3〜5行で要約
4. 経営層への報告に使えるよう、ですます調で丁寧にまとめる

【回答データ】
(ここに自由記述を貼り付け)

ポイントは、分類の基準を具体的に指定することと、出力のトーンを指定することです。「いい感じにまとめて」だとAIも困ります。

ChatGPT(GPT-4o)の結果

  • 3カテゴリへの分類が正確で、件数カウントもほぼ合っていた
  • グルーピングが細かすぎず、報告書にそのまま使えるレベル
  • 要約が簡潔で、経営層向けのトーンがうまい

Claudeの結果

  • 分類の精度はChatGPTと同等
  • 要約に**「一方で〜という声もある」**のようにバランスの取れた表現が多い
  • 各グループに対して「考えられる背景」まで補足してくれた
  • 分析の深さではClaudeが一歩リード

Copilotの結果

  • Excelに貼り付けたデータをそのまま処理できるのが便利
  • 分類はやや大雑把だが、スピード重視なら十分
  • Excel上で作業が完結するので、追加の集計がしやすい

作業時間の比較

方法かかった時間仕上がり
手作業で全部やる約3〜4時間分類のブレあり
AIに投げて微調整約30分一貫性のある分類

約5〜8倍の時短です。しかも、手作業だと人によって分類がブレるのに対して、AIは基準が一貫しているので品質も安定します。

もっと使いこなすコツ

1. データの前処理をちょっとだけやる

回答データを貼り付ける前に、1回答1行にするだけでAIの精度が上がります。番号を振っておくとさらに良いです。

2. 分類カテゴリは自分で決める

AIに「適当に分類して」と言うと、毎回カテゴリが変わります。「この3つに分けて」と指定する方が、前回のアンケートと比較しやすくなります。

3. 出力フォーマットを指定する

「表形式で」「箇条書きで」「Markdown形式で」など、最終的にどう使うかを伝えると、コピペしてそのまま資料に使えます。

4. 件数が多いときは分割する

100件を超えるデータは、50件ずつに分けて投げて、最後に「これまでの結果を統合して」と指示すると安定します。一度に大量のデータを入れると、後半の回答が雑に扱われることがあるので要注意です。

注意すること

  • 個人が特定できる記述はマスクしてからAIに入力してください。名前や部署名がそのまま入っていると情報漏洩リスクがあります
  • AIの分類は完璧ではないので、最終チェックは必ず人間がやること。特に微妙なニュアンスの回答は誤分類されることがあります
  • 社内のAI利用ポリシーを確認してください。アンケート結果は機密情報に該当する場合があります
  • 件数のカウントは手動で検算するのがおすすめ。AIは「約◯件」と丸めることがあります

まとめ

社内アンケートの自由記述集計は、事務職にとって定期的にやってくる地味に重い仕事です。

AIを使えば、分類・グルーピング・要約を一気に処理できて、作業時間は5分の1以下に。しかも一貫した基準で分類してくれるので、品質も安定します。

やりたいことおすすめAI
報告書にそのまま使いたいChatGPT
深い分析・背景の考察がほしいClaude
Excel上で完結させたいCopilot

まずは次のアンケート集計のとき、自由記述を10件だけでもAIに投げてみてください。「なんで今までこれ手作業でやってたんだろう」ってなりますよ。