毎回つらい「白紙のスライド」問題
上司から「来週の定例で報告よろしく」と言われたとき、一番つらいのはパワポを開いた瞬間だと思う。
真っ白な1枚目のスライドを前に、「何から書けばいいんだっけ……」とフリーズすること、ありませんか? 私はしょっちゅうです。内容は頭の中にあるのに、それをどういう順番で並べればいいのか分からない。気づけば構成を考えるだけで1時間、そこから中身を埋めてもう1時間。結局その日は残業コースになる。
そこで試してみたのが、AIに「スライドの骨組み」だけ先に作ってもらうという方法です。
やり方はシンプル
使ったのはChatGPTとClaude。どちらも無料プランで試せます。
やることは1つだけ。こんなふうに話しかけます。
以下の内容で社内プレゼン資料の構成を考えてください。スライド1枚ごとに「タイトル」と「箇条書きで入れる内容」を書いてください。
- テーマ:4月の業務改善提案
- 伝えたいこと:問い合わせ対応のテンプレート化で月10時間削減できる
- 聞く人:課長と同じチームのメンバー5人
- 持ち時間:10分
ポイントは**「誰に向けて」「何分で」話すかを伝える**こと。これだけで、AIが聞き手に合わせた構成を提案してくれます。
ChatGPTとClaudeで比べてみた
ChatGPTの場合
ChatGPTは7枚構成を提案してきました。
- スライド1:タイトル+日付
- スライド2:現状の課題(問い合わせ対応に月○時間)
- スライド3:原因分析
- スライド4:提案内容(テンプレート化)
- スライド5:期待される効果
- スライド6:導入スケジュール
- スライド7:まとめ・お願いしたいこと
王道のビジネスプレゼン構成という感じ。各スライドに入れるべき箇条書きも3〜4個ずつ添えてくれて、そのままパワポに転記できるレベルでした。
Claudeの場合
Claudeは6枚構成で、少しコンパクト。
- スライド1:タイトル
- スライド2:困っていること(現場の声を入れる)
- スライド3:提案の中身
- スライド4:ビフォーアフター比較
- スライド5:進め方
- スライド6:まとめと次のアクション
特徴的だったのは「ビフォーアフター比較」のスライドを入れてきたこと。数字で見せると説得力が出るという意図が感じられて、なるほどと思いました。また、各スライドの説明文がやや丁寧で、「このスライドでは聞き手にこう感じてもらうのが目的です」といったガイド付き。
どっちがよかった?
正直、どちらも十分使えるレベルでした。
- サクッと王道の構成が欲しい → ChatGPT
- 「なぜこの順番なのか」の説明も欲しい → Claude
私は両方の出力を見比べて、いいとこ取りで最終構成を決めました。これが一番おすすめです。
実際どれくらい時短になったか
以前は構成を考えるのに60分以上かかっていたのが、AIに骨組みを出してもらうことで10分に短縮されました。
作業の流れはこんな感じ。
- AIにプロンプトを投げる(2分)
- 出力を読んで、自分の状況に合わせて調整する(5分)
- パワポに転記して中身を埋め始める(ここからはもう手が止まらない)
大事なのは、AIの出力をそのまま使わないこと。あくまで「たたき台」として使って、自分の言葉や数字に差し替えていくのがコツです。構成さえ決まっていれば、中身を埋める作業はサクサク進みます。
もっとうまく使うコツ
何度か試してみて分かった、AIにいい構成を出してもらうためのコツを3つ紹介します。
1. 「聞き手」を具体的に伝える
「社内プレゼン」だけだとぼんやりした構成になりがち。「課長と同僚5人」「他部署の部長3人」など、具体的に書くと提案の粒度が変わります。
2. 持ち時間を伝える
5分なのか30分なのかで、スライドの枚数も深さもまったく違います。時間を伝えるだけで適切なボリュームに調整してくれます。
3. 「やり直し」を気軽にお願いする
最初の出力がしっくりこなかったら、「もう少しカジュアルなトーンで」「スライドを5枚以内にして」と追加で指示すればOK。AIは何回やり直しても嫌な顔をしません。これが人間の先輩に相談するのと違うところです。
まとめ
プレゼン資料づくりで一番エネルギーを使うのは「構成を考える」段階。ここをAIに任せるだけで、びっくりするくらいラクになります。
中身を考えるのは自分、並べ方を考えるのはAI。この役割分担を覚えてから、私は資料づくりで残業することがほぼなくなりました。
まずは次のプレゼンで一度試してみてください。白紙のスライドに怯える時間が、きっとゼロになりますよ。